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yasukawa
浜松在住WEBデザイナーが仕事のことについて頑張って書いてみる。
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電話:(053)478-7111


読み書きのできない人用のATM

2011年11月10日03:24



急成長をとげるインドで、読み書きのできない人用に設計された ATM が開発されたそうです。

■An ATM designed for illiterate users | Springwise(英語)
http://www.springwise.com/financial_services/atm-designed-illiterate-users/

ATM といえば、ユーザーインターフェースがかなり研究されていて、いかに使いやすくするかについて試行錯誤が行われている分野なのですが、さらに文字が読めない人でも直感的に利用できる ATM があるとは・・・。

実は、世界の人口の半分が「ATM を利用できない」そうです。

その理由は、生活レベルが貧困であること。
もうひとつは、貧困なために学校に通えずに、読み書きができないからだとか。



この円筒状の ATM の使い方は、まず指紋認証を行い本人を特定、利用者照合を行います。
そして上部にある5色のボタンを押すと、色分けで区分された金額のお金が単純に出てきます。
これで、必要な分だけの額を取り出すということですね。

こういった機会が開発された背景には、なんだか貧困層にも利用してもらいたい、という銀行側の思惑が見て取れますが・・・。

でも、確かにローンの回収や日銭の受け取りなどもこれでできると幸せかもですね。

興味深いのは、本当にターゲットする層が、意味が分かって使えるかということ。
ATM という性質上、周囲の不特定多数の「縁のない誰か」に親切に教えてもらうということは、かなり危険だし。だからといって、操作方法をヘルプする人間を1人つけとくと、人件費かかって ATM の意味ないし

なんだか矛盾した経緯を持ったデザインプロダクトで、ちょっと行く末に興味があります。
どんな感じで使われているのか、背後で見ていたい。

  

わかりにくすぎる案内板

2011年09月13日22:26



http://twitpic.com/6h3fd3

話題になってる、新宿エルタワーの「これ作ったやつマジ○○○○」だと言われてる案内板。
いろいろ考えさせられる。

近いデザインだと、室内の電灯を点けるためのスイッチ。
→どのスイッチがどの部分を点けるのか関連づけが悪いので、間違えた場所の灯を点けたり消したりする。あれ間違えてる人を見る度に、スイッチ側が不親切なのに、と思っちゃう。

あとはガスコンロとか。どこのスイッチをひねると、どのコンロが点火するかとか、一目で分かりづらい。

カッコよくしようとか、ヴィジュアル的に整理しようとか、いろいろ考えたあげく「分かりやすくする」という本来の目的を忘れてしまうんですよね。

いろいろ考えてたら、既に考察してる人が。


■勝手にリデザイン:新宿高層ビルの館内施設案内板(Liner Note)
http://note.openvista.jp/2011/redesigning-shinjuku-building-sign/



僕だったら、矢印と絵文字のそれぞれが関連づけられるように色分けするとかかなぁ。
これだとユニバーサル・デザインにはならない低コストの解決法になっちゃうけど。



あと最近奇をてらう名刺デザインとか多い気がして、ちょっと疑問を感じてる。名前の文字が分かんないくらい変形してたりとか。目立ちたいという気持ちは、とてもよく分かし、ビジネスに必要な心情だと思うので否定はしない。

でも本来の目的を失ってる気がするのです。
せめて名前と連絡先は、分かるように表示してほしいとか。
僕が「デザインって名刺に集約されてる」と名刺を使ってデザイン基礎を教わったから、そう思うのかもだけど。

   

カードが後か、お金が後か。

2010年05月25日13:16



僕は昼間に銀行に行く時間が無いので、お金を口座から降ろすときは銀行ではなくコンビニです。
夜間なので手数料が高くつくのですけど、まぁ手間を考えたらしょうがないかな、と・・・。

で、ATMからお金が出てくるタイミングなのですけど、
カード入れる → パネルを操作 → カードが帰ってくる → 『お金が出てくる
と、カードが吐き出されてから、お金が出てくるのです。
でも普通に考えたら順番は、
カードを入れる → パネルを操作 → 『お金が出てくる』 → カードが帰ってくる
なのだと思うのですよ。
カードを入れてから帰ってくるまでが遠足、みたいな。

お金引き出す操作して、そのあすぐ後にカードが出てきたら、一瞬「あれ? お金出てこないのに終わり?」と焦りません?
というか、僕は毎回焦ります。

でも物事には意味があると思うのです。
僕なりに分析すると、たぶん、お金が先に出てきてしまうと「お金を引き出す」という目的を達成してしまったために、銀行カードをそのまま取らずに置いて忘れてしまう人が多いからではないでしょうか。

自動販売機で、ジュースをとってお釣りを取るのを忘れてしまうアレですよ!

そういうわけで、カードの置き忘れを防止するために、こういう流れになってると思うのですよ。


・・・と、深夜のコンビニで考えました。  

1秒で覚えるユーザビリティ

2010年02月19日09:09



WEBコンテンツで「使いやすい」と言われるボタンの配置方法は、使い慣れている既知のものをそのまま利用することです。ひねったり工夫したりしたがる人が多いのですが、大抵自己満足に終わります。





上記は、Windows ダイアログのボタン配置。

「Yes」が左側、「No」が右側。

使い慣れたこれらの配置ルールを適用することで、何も考えなくても使いこなせるコンテンツを作ることができます。
  

世界の分かりやすさ事情

2010年02月12日09:09



「分かりやすさ」というルールは理解しづらく、WEB制作にとっても難関です。
俗に言う「グローバルナビゲーション」と呼ばれる主要カテゴリの名前付け・分類方法は得に重要ですが、リンクとなるメニュー部分には非常に気を遣います。

この部分がサービス名・商品名になっていたり、その会社でしか通用しないような固有名詞になっているサイトもよく見かけてしまいます。
この状態だと、リンクの先がどんなページ内容なのか閲覧者には分からないため、どのメニューを選択していいか分からず迷いやすくなってしまいます。


ですので、カテゴリー分けをする場合は、誰でも分かる一般的な項目にします。



※商品名ではなく、初めての人でも理解できる言葉にします


こればっかりは、どの部分で客観的に見るか、気付く才能も必要になる気もしますけど・・・。  

使い勝手って何だろな

2009年10月22日09:09



【問題】
自転車と携帯電話、どっちが使い方が分かりやすい?



この問題の答えは、ほとんどの人が「自転車」と言うそうです。
自転車は跨がるだけ、携帯電話はたくさんボタンがあって操作が複雑というイメージだからかな?







ちなみに正解は「携帯電話の方が使い方が分かりやすい」です。


自転車ですが、子供の頃に戻って考えると分かるのですが、実際跨がるまでは簡単ですが、乗り方をマスターするまで練習が必要で、何回も走らなくては上手に扱うことができません。使い方を習得するまで非常に時間がかかります。

反対に携帯電話の方は、番号を押して通話ボタンさえ押せば電話をかけるという目的をあっさり達成できるのです。
携帯電話に「練習」は必要ありません。


さて、あなたの「ユーザビリティ」、本当に正しいでしょうか?  

ドアノブと電灯スイッチの関係

2009年09月15日13:09



ドアノブと電灯のスイッチ(or 換気扇のスイッチ)の関係って、不思議に思いませんか?
同じ「手を伸ばして触らなくてはいけない」と物なのに、なんで同じ高さに設定されていないのかと。

最初に基準を作っちゃった奴、誰だよ!
みたいな。

必ずドアのノブが下で、スイッチが上なんですよね。
暗がりで手探りで見つけにくいっつーの。



ドアノブの方は、掴んで引くのに適した高さが下の方で、
スイッチの方は目で見ながら確認できるように、という意味なんだろか?

でも、これが発明された時代に人間工学があったとは思えない。  

数字のデザイン、携帯電話と電卓のキーの並び方の違い

2009年09月04日14:03



身近すぎて気付かないもの。特に何も考えずに使いこなしていたもの。

マンガと教科書では、右から読むか左から読むか表紙の位置で読み方が違うのはわりと知られている話なのですが。

テンキー(電卓など)と携帯電話のキ-配列が違うってことを、
意外にみんな気づかずに使っているそうです。

違和感ないって、すごことだと思うんだけど。


テンキーの方は下から上に向かって数字が大きくなり、
携帯の配列では、上から下に向かって数字が大きくなります。

なぜこのような形になったのか?
デザインには哲学のように道導きだされた結果なのか、歴史的背景など要因によるものなのか、理由はいろいろあるものです。別々の道を通って発明されたものであるならば、違う形に実を結んだとしてもおかしくはないのだけれど。
ですが標準化の欠如という事例は、非常に珍しいものだと思います。



電卓のルーツは、金銭登録機と呼ばれる計算機で、このキー配列は下から上に向かって数字の増えるものでした。

携帯電話のルーツはもうちょっと複雑で、誰もが知っている通りジーコジーコと回す、回転ダイヤル式の、あの電話です。
これは反時計回りに、左から右へと配列されていました。


・・・というふたつのルーツを通ったわけなので、配列の仕方が祖先の段階で違うのです。


でも、なんでこの2つは、いつかどちらかの方法に統一されなかったのか、ということが不思議です。


世の中にはありとあらゆる規格のものがでますが、どれかは必ず廃れていき、ひとつが生き残るものだからです。どんなデザインにも流行や淘汰などがあり、ある方向へと集約されていくものです。
なんでこの2つは、それぞれ別の道を歩みながら、今までどちらかに統一されようとしなかったのか?


僕が思うにその答えは、携帯電話の進歩のせいのような気がします。

「わざわざ電話番号を入力するひとなんていない」
メモリ内の電話番号をボタンひとつで呼び出し、画面内でカーソルを動かして選択し、そのまま電話をかける。
だから、キー配列なんてもうどっちでもよかったのかな、と。
むしろメールを入力するのにアルファベット順に並んでいるのが好ましいので、そのルールを採用すると数字も上から下へと配列するしかないし。


デザインというものは人間が使いやすくなるように日々進化研究されていくものだとは思うけど、こんな風に人間工学とは無縁の背景でいろいろ決まっていくものだな、という感覚は、なんだか不思議さえ感じてしまうものですね。  

せめてカモノハシらしく

2009年04月21日09:09



去年購入した手帳の間に挟まれていたアンケートハガキを何気なくひっくり返したら、「目隠しラベル」なるものが貼り付いていました。
このラベルをはがして必要事項を記入した後、再び貼り付けて隠す、という仕組みらしいです。
名前や住所など個人情報を隠してポストに投函させることで、郵送中にプライベートなことが漏洩できない配慮がされていてmこれはなかなか、とこの企業に好感が持てました。

まぁ、企業名出すとかしないけどね。

ヒント:カモノハシ


・・・!
カモノハシといえば。

見たことある人が多いかも知れませんが、僕の書くデザイン案・コンセプト状態のページ構成表には「カモノハシ」という単語が頻繁に登場します。


好きなんです、カモノハシ。




・・・な、わけなくて。


カモノハシという生物は非常に興味深いことに、生物学上、「どこにも分類できない生物」なのです。

カモノハシ - Wikipedia


哺乳類なのに、卵から生まれる。
モグラのように見えるが、鳥のようなクチバシがあり、手には水かきがある。
呼吸するくせに、住居は水辺。
恒温動物なのに体温の調節ができない。
目を閉じて、獲物を生体電流を頼りに探すという「心眼」の持ち主。

もう、何がなんだか。


カモノハシはカモノハシなのです。
どのカテゴリにも分類できません。

ですので、僕はカテゴリに「カモノハシ」という見出しを、そっと入れておいてあげるのです。
  

ここで敢えて世界統一

2009年03月18日21:08



時々、単語が統一されていないサイトを見かけます。

・お問い合わせ/お問い合せ/問合せ
・ケータイ/携帯
・webデザイン/WEBデザイン/ウェブデザイン
・ホスティング・サービス/ホスティングサービス

・・・などなど

SEOの観点からも非常にデリケートな部分なのですが、単語が統一されていないというのは、チェックが杜撰な気もしますし、なんだかいい加減に仕事をしているような印象も受けます。

言い回しや口調など、統一することでビシッとした世界観を演出したいものですね。


だがしかし、
歴史上の英雄達も世界統一を目指しつつ誰も成し遂げられなかったので意外に難しいかもしれません。

スケールの大きな話にしてみましたが、ついていきてるでしょうか。

田中芳樹の本で読んだ気がするのですが、統一されても絶対にレジスタンスがでてきてしまうものなので(考え方は人それぞれだから)世界統一を成し遂げる英雄がでてくるとしたら、それは「絶対に良いことしかしかしない独裁者」ということでした。

※『独裁者』というあたりにパワーが必要な気もするが


・・・人の性的に無理。  

デザイナーの呪い

2007年10月08日03:11



デザインというものは、対象となるものを理解して、初めて意味があるものを作れるのだと思う。
そこには落とし穴も合って、知りすぎれば知りすぎるほどダメになる場合もある。
例えば、初心者がそのデザインを見て、使い方が即理解できるかどうかは判断できない。
失った初心は帰ってこない。
デザイナーはデザインしている間に、対象を習熟してしまう。
だから大抵「初心者でも使えるようにデザインしました」というデザインは、本質を見逃してしまっているものが多い。
初心者は操作方法という手順が分からないのに、手順が分かることを前提にデザインされてしまうから。

無意識下での操作を知覚できない人間という生物の限界であるかもしれない。
もしくは「結局自分が作るんだから、創るのに面倒くさくないものをデザインする」という合理化。

そして、デザイナー自身の他人への固定概念。
想定していない事態に大抵面食らうことも多い。

 

ある授業の日、先生は途方にくれた声で、僕らに課題を投げかけた。

「これ、とても使いにくいんだ。わたしが望む形のボールペンをデザインしてほしい」

報酬は●●円(自主規制)。
僕らは色めきたって、必死な感じで既存のボールペンをあらゆる方向から眺め、新しく使いやすくなるボールペンの設計をはじめた。
使いやすく書きやすいボールペン。
だがしかし、コストを抑えた量産できるボールペンではなく、ターゲットのはっきりした、先生という個人のためのスペシャルアイテムだ。それだけにデザインしやすい。

使いやすいボールペン。
書きやすいボールペン。

人体測定学の分野から、先生の指に合うグリップ位置のデータを出す。
太い指でも持ちやすいように、軸を細く。細くても強度を確保するための材質選び。
平均的なワイシャツの胸ポケットに入る長さを計算。クリップの部分はシャツの色に合わせることができるように、取り外しができるキャップと一緒になっていて、複数のカラーバリエーションがある。
何処かに落としてしまわないように、クリップは物理学の観点からヘアピンのカーブ構造を採用。
インクに関しての知識は無いが、なんとなく他人とは違う意味でお洒落に見えるブルーブラックのインクを採用。
軸の部分には、1cm毎に幾何学的なラインがデザインされてあり、この間隔を利用して長さを測る定規にもなるというアイデアを盛り込む。

満足のいける先進的な形状も完成し、僕は自信満々、コンセプトシートを先生に見せに行った。

先生は大喜びで図を見ながら僕の説明を聞き入った。
そして、自分の腕時計を外し僕に渡し、引出しから一枚の取り扱い説明書を出して僕に見せた。


「このボールペンを使って時刻を合わせるんだ。説明書に『ボールペンの先で押せ』と書いてあるから」


先生は、問題のボールペンのペン先を腕時計に空いた小さなホールに差し入れようとした。
その穴は時計を設定モードに移行するためのスイッチが奥に入っていて、簡単には押せないように、そういう仕組みになっていた。
ペン先は太すぎて、なかなか穴の奥のスイッチを押せないようだった。


「──で、どうやって使いやすくしたんだい? 話を聞かせてもらおうか」  

「お気に入り」常時表示に対応するデザイン?

2007年01月18日21:04



一般人は常に「お気に入り」を表示している!

僕は「表示しない派」。

友人の中にも何人か、ブラウザの横にサイドツールパネルを表示させ「お気に入り」や「履歴」を表示させている人がいて、不思議に思っていました。
っていうか、他人のPCを見てあげる時、それらを見ないようにしてあげようと気を遣うくらいなので、正直みんな表示させないようにしてほしいです。

表示させる派、しない派の違いは、最初にブラウザを触った時代だと勝手に解釈しています。
比較的新しいユーザに表示させている人が多いような気がしていたので。

コメント中には「お気に入り表示ユーザのことも考えるのがユーザビリティの超常識」なんて書かれてた。

常識じゃなく『超』常識。

解像度とか、印刷物対応とか、スクロールバー表示サイズとか考えて議論し合って 横幅決めてたあの熱い時間はなんだったんだ。

ってことは、今のデザインされてるサイズから 200ピクセル くらい減らすのが常識のデザイン?

これはちょっと考えさせられる。
横にメニュー表示したら、メインコンテンツを表示させるスペースが小さすぎる。
ただでさえ文字(フォントサイズ)を大きくするのが親切設計と言われているのに。  

オレとオマエのユーザビリティ ~ユーザーニーズ編~

2006年11月22日00:25



製作契約を結んだ顧客様の要望は、お金をもらって仕事をするわけですので、実行するのが当然です。
僕は全力で実行します!

ただ過去には、要望内容に対して僕から少しの提案がある場合や、経験に基づく方法論があるのに、それらを一切シャットダウンし一方的に「これでやれ」と言われてしまうような、残念な仕事もあります。
最初に信頼関係を築けなかったという点で、完全に僕のミスですが。

多くの企業は自社製品について、ユーザー様から、よく「こんな機能が欲しい(こんなデザインに)」という要望を多く受けていることでしょう。
消費者のニーズに応じることは、需要から製品を生み出すという点で非常に重要で多くの利点があるのですが、個人的な意見になってしまいますが多くの場合、ユーザー様の意見は大抵そのままでは使えません。

マーケティングの専門家でもなければ経験を積んだベテランでもない一般ユーザーなら、尚更です。

例えば、どうしても欲しくなって気に入って買い物をした製品を「やっぱり使わないや」と倉庫の奥に眠らせてしまうことはないでしょうか。
或いは、「どうせ買うなら左ハンドルの外車がかっこいいよね!」とばかりに買おうとした外車を「左ハンドル乗りづらい・・・パーキングチケット取り辛いし」と想像しなかったことは?
人間というものは、それぐらい自分自身の心理行動について正確な情報を得ることができません。

実際に直接ユーザーに「このサイト上に欲しい機能は何ですか?」と尋ね、「○○機能があれば便利だと思いますね」と得られた回答は、本当のニーズでないことがほとんどです。
これは、回答したユーザーが『自分のニーズ』ではなく、意見を求められたことで「自分が専門家になったつもりで『みんなが欲しいと思うであろう機能』を想像して答えている」という心理も影響しています。自分の意見を正当化し、それによって高い評価を得たい。人間は誰しも自分を過大評価するものですから。

実際に「ユーザビリティ向上」をキーワードに、ユーザーニーズを検証してみましょう。

下の画像は、少し古い成果物ですが、5~6年前に作った問い合わせフォームです。
このフォームをスケープゴートに、ユーザビリティ的に駄目な部分を、いわゆる「問題点」と「必要な機能」を考えてみてください。

  続きを読む

数学で考えるユーザビリティ

2005年11月14日02:42

分度器
好き勝手なデザインができるクリエーターとは違い、企業デザインには「ユーザービリティ」という価値が付いて回ります。
ユーザービリティは口では簡単に説明できますが、「万人に共通する使い易さ」という価値が存在しないので、非常に定義の難しい問題になっています。

・・・

1時間は60分、12時間で1日。
これは生活に身近な、時間の単位です。
でもこの12進数や、60進数が、非常に半端で使いづらいと思ったことはないですか?
分かりやすく10進数での単位にしてくれればいいのに・・・、もっと分かりやすく計算しやすくなるのに、と。

・・・

記数法の歴史を見ると、古代バビロニア人たちは60進法(楔形文字)を、古代ローマ人たちは12進法(やがてローマ数字の記号体系を移行する)を使っていたようです。マヤ人は20進法、部族によってはコンピュータと同じ2進法を使っていたとされます。
前3世紀頃、インドのヒンドゥー教徒によって初めて使われたアラビア数字(位取り記数法)は、現在世界で最も広く使われるようになりました。このあたりで「ゼロ」の概念が利用されるようになり、ヨーロッパに伝わる頃にはさらに使い勝手が良くなりました。

しかし、古代人たちは、なぜ12進法や60進法を使っていたのでしょう?

それは、天体の運行に由来していると言われています。
ロケットも天体望遠鏡もない時代に、彼ら古代人は、星の周期を知っていたのです。非常にロマンチックでミステリアスな話ですね。それを起源とする12や60という区切りの単位。彼らはそんな数字を身近にして生活していました。

10進法の由来は、人間の指が10本だったから、と言われています。
手の指を使って簡単に計算できる、という理屈が発明者にはあったのだろうと思います。

数字に価値や優劣をつけるとする・・・これは非常にナンセンスで非科学的なことですが、例えば10を12と60と比べてみるとどうでしょう。

10個のケーキを3人で分けようとする。・・・割り切れない。そんな経験は誰にでもあるはず!
ところが12や60という数字では。
簡単に割り切れてしまいます。
10という数字は2と5でしか割り切れず、非常に不便で使い勝手が悪いのですが、12は2でも3でも4でも6でも割り切れる非常に優秀な性能を持った数字であるといえます。60は数が多いのもありますが、単位としてはかなり便利に使える数字です。時間や日数の計算をする上で、割り切れやすいこの数字は、日程をたてやすく非常に優れた使用感をもたらします。

普段当たり前にして使っている考え方の10進法。
キリの良い数字のはずの10という数字は、12や60という数字と比べてみたら、使ってみたら実はそうでもない事実。

「こうしたら誰でも簡単に使えるだろう」という自分の思い込みや狭い価値観で、ユーザーに使い勝手の悪さを押し付けていないのかどうか。
ユーザビリティ・テストによる問題点の発見と改善において、何が便利で何が不便になりえるのか。ユーザーの質(ターゲット)はどこに設定するのか。あらゆる面からの客観的な視点でユーザインターフェース開発プロセスの中で主観的ではない評価を取り入れていく必要がある。